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Green Room  ボディーワーカー柴永子 の カタールな暮らしぶり

chacolita.exblog.jp

ファシャワーカー(OPENPATH) フェルデンクライス養成コース   Qatarで日本語教師       Qatarで駐在員妻     Qatarで子育て     

ノーベル生理学・医学賞を受賞された山中教授がカタール国際会議場(QNCC)で開催されるカタール財団の年次フォーラムの出席のためにドーハに訪問。
息子が通っているドーハ日本人学校に来校して講演会をしてくださいました。

まず最初に子供たちに
「みんな夢はあるかな?」と質問。
子供たちは元気に手を挙げて皆、自分の夢を元気に発表。
わが息子は、「サッカー選手」(←小学生男子ほとんど)と大きな声。

山中教授が一番最初に子供たちに伝えたことは
夢はこれから変わっていくかもしれないけれど、
色々な行事どんなことでも一生懸命やることが大事。
子どもの間にいろいろなことをやったほうがいい


本当にそう。
力を出し切ることの素晴らしさを体感してほしいといつも思っているので、やはり、そこから始まるのですよねと納得し、うなづき、励まされる。

それから、教授自身がなぜ科学者になったかについて子供たちにわかりやすく説明してくれました。子どもの頃は細くて、弱弱しいと心配した父親の勧めで中学生になったとき、柔道を始める。

その後ラグビーもやり骨折を多々経験、昨日まで元気だった人が、スポーツでのけがをきっかけに歩けなくなり人生が変わってしまうのを目の当たりにするようになり、どうにか救うことはできないか、人を救いたいと思って、高校生の時に医者になると決めて、その道を選択。

お医者さんになってから、なぜ科学者になろと思ったか?

「外科の手術が下手だったのもあるんだけど(笑)
今ある技術では、病気はすべて治すことはできないこと、だから新しい技術、今ここにないものを発見して、今治せない病気を治せることに貢献したいと考えるようになったから、科学者になったんだよ。」と。

そして、血液から力のあるIPS細胞を作ることができるようになった。
4つの因子をかける、因子ってわかるかな? 遺伝子の情報だけど、血液の中に入っている。


そこでパワーポイントでスーパーマンの主役だった俳優さんが大けがで
脊髄損傷 下半身不随になってしまったことを紹介。

山中教授 カタール訪問(日本人学校訪問)_d0180043_11461336.jpg


腰に神経細胞を移植することで動けるようになることがわかってきたとのことで、ネズミの実験の紹介。

脊髄損傷をさせたネズミの映像、下半身を引きずって前足だけで歩く様子を確認
「かわいそうだけど、いきなり人間に実験はできないのでこうやってネズミにするんだよ」と説明
そして、ips細胞で腰に神経細胞を移植したところ、ネズミが少しぎこちなさは残るものの、スムーズに歩けるようになったんですね!映像をみて、うぁ~と歓声。

「これを1日でも早く人間の治療に使えるようにすること、これが僕たちの仕事です。」

子どもの視線に合わせたシンプルで分かりやすい、それでいて興味深い内容でした。

そのあとは子供たちの質疑応答
子供たち皆が元気よく手をあげて質問しました。


Q「豹の細胞を人間に移植したら足が速くなるというようなことができるようになりますか?」
Q「像の細胞を人間に移植したら鼻が長くなるというようなことがありますか?」

今の段階では、その人の持っている細胞を本人に移植することしかできなこと、ほかの細胞は拒否反応がでてしまうのでできないよと答えられていました。

できたら、困ります。できないことを祈ります。

最後に生徒と父兄もはいって集合写真。
この写真は翌日の新聞にも掲載されました。
# by chacolita | 2013-11-30 11:08 | カタール

備忘録

「ファシャワーク」について書いてます。
いつ書き終わるのでしょう(涙)

書き始めると、当たり前のように使っている言葉の意味を改めて考えてみたりする。
この言葉の定義って何だろう?

私が感じてる感覚をうまく言葉にできず、この感覚を説明してる言葉を見つけるために関連する書籍・文献をよみ、
また、新しい知識と言葉に出会っていく。

とにかくMEMOしておこう。
・フェルデンクライス博士は膝の大けがで、医者にかかったところ、治すには手術が必要でしかも成功率は50%未満という話。自分の力で膝を治そうと、自分自身の身体を研究材料に、治療方法を探り出す。その探求は多岐にわたり、彼の視野の広さを物語る。
生物学、サイバネティクス、言語学、システム理論などへの深い興味をもち、それらと自身の知識を融合させていくことで膝をなすことに成功。
「歩くこと」を自分自身に再教育し、そのプロセスのなかで、人の機能を向上させるために脳神経システムに働きかける方法を考え出す。 その後も、心理学、神経生理学など、身体関連の各分野について学び、独自の研究成果をさらに高めていく。 1949年には、人の動きと神経システムとの関連に関する自らの理論を「身体と成熟した行動」という本に纏めて出版(フェルデンクライスメソッド入門 伊賀英樹P20)

・力の入っている状態にまずは気づくことが必要。気づけば力を抜くのは楽。無意識に力が入っている状態から解放される感覚、これが身体が軽くなる、楽になる感覚。
# by chacolita | 2013-11-03 10:35 | ボディーワーク
驚くほど長い間ブログを放置してしまった。夏の間一時帰国していたのもあるし、ドーハに戻って、すぐに息子が体調を崩し、こじらせたのもある。(涙)

でも、どこかで思い切って再開せねば!

とにかく書こう。

そう、カタールで予定外のことをすることになった私。
なんと、日本語教師をこちらですることになりました。

日本語教師を辞めて、ボディーワーク1本に絞ります!って誓ったあの日。
2011年2月11日のブログを読むと、その決心がよみがえる。
あれから2年半、駆け抜けなた~(遠い目)

しかも、今回は、JALTAQ(カタール日本語教師会)の勉強会を担当することに
なったのです。
本来、私程度の経験の人間ができることではないはずなのですが、代表の方に
「柴さんしかいないんです、お願いします。」とあまりに率直にお願いされて、

え!?という仰天のとまどいと、これ、何かの縁かも、教育業界に私また戻るのかも
という直感、そしてあまりにも気持ちよくお願いされたので、気持ちよく
引き受けたくなってしまい、「はい」と返事をしてしまいました。

そして、先日無事第1回目の勉強会が終わってほっとして、一人打ち上げ!
家でビール2本あけて、乾杯068.gif

そして、今は 「ファシャワーク」 についての原稿を書いてます。
〆切last minutesでブログに逃げた次第。

そもそも、人の身体は動きを通して環境とつながっており、言葉を通して、人とつながっているので、両方を深めることは可能なのではないか、と日本語教師の仕事を引き受けてしまった言い訳ストーリーを考えているところなのですが、実際ボディーワークについての原稿を書きすすめていくと、言語学、身体学 どちらにも繋がる文献が出てきます。(まだ読んでない本がたくさんあるのに、また購入したくなってしまう008.gif

以下、原稿を書き進めるなかでの備忘録としてのメモ(どちらも、突き詰めれると哲学になるということなのか)

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世界は連続的に変化しますが、わたしたちはそれを適当に切り取り、言葉で言い当てようとします。言葉による世界の切り取り方には根拠がありません。スイスの言語学者であり、「近代言語学の祖」と呼ばれるソシュールは、そのように主張します。著書に"Cours de linguistique ge ne rale"(フェルデンナンド・ソシュール著/小林英夫訳「一般言語学講義」岩波書店、1972年があります。 *「これがボディーワークだ」著 小川隆之、斎藤瑞穂(P134)にて紹介

「人間が動物と同じようにコトバ以前の感覚=運動的なものを保有しながらも、これが破綻してしまって、二重、三重に自然から引離されてしまっていることを、冷徹な眼で見極めねばならない」(224頁)*「ソシュールを読む」著 丸山圭三郎 (amazoneの口コミより抜粋)
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# by chacolita | 2013-10-31 11:41 | 日本語教師
DohaのTV局 Al Jazeerのスタジオを見学できることに!
こちらではカタール人15%くらい働いているとのことで、始めて実際に働いているカタール人を見た。

案内してくれたのはエジプトの男性で奥様は日本人だそう。
日本で国際NHK勤務、UKでBCC勤務経験があり、日本語が堪能で
素晴らしい日本語で案内してくれた。
日本では、カメラマンや記事を書く人など、それぞれ専門分野ごとにプロフェッショナルとして
分かれているけど、こちらではすべて一人の人がすること。むしろそのスタイルのほうがスタンダードで
BCC時代も一人でなんでもできるようになることがジャーナリストに求められることであったとのこと。

下記映像は2011年のバーレンの暴動のときのもの
TV局から1人しか入国が許されないという条件のなか、一人の女性がバーレンに入国し
撮影取材したものの、強制帰国を命じられフィルムも没収され、放映できなかった。

そのフィルムがバーレンにいる誰かの手によって1週間後に、you tubeにUpされたそう。

帰宅したらぜひ、見てくださいShouting in the dark」   ←クイック
と検索すれば出てくるからと言われた。 さっそく検索。


こちらにきて「なんで?」って思うことがたくさんある。その一つ一つを知ることで、
紛争やデモが起こる背景を肌で理解できるようになるだろうか?

まだ、知識がなさすぎて、そして日本にいるときは、どこか遠い国でおきてること、日本とは
あまり関係のないこと、そしてできれば避けたい、紛争や暴力、あえて知りたくないと思っていたことが
急に身近になった。

まずは、今の自分の生活で、なんで?と思う感覚にきをとめ、身近なことから知っていきたいと思う。

こちらにきて2か月、この映像をみて、アラブの人、中東の人の姿が自分の身近になってることに
驚いた。


映像から、街角に流れるコーランの祈りが聞こえ、身近に感じた。

生活するってそういうことなのかも。

余談ですが、7歳の息子、Dohaで初めて、窓の外から流れてくるお祈りをきいて
「カタールにも、石焼き芋がうってるの?」と。(笑)
アラビア語で 「いしやきいもぉ~~」と言ってるかと思ったと。

私は最初、空襲警報(実経験はないけどイメージ)に聞こえた。
そのうち、お豆腐を売ってる声にきこえ、今は、フラメンコのカンテに聞こえる。

あ~、もうそんな時間なんだ、という気づきにもなり、
また、ここは日本でないんだから、そんなに頑張らなくてもいいんだよ(求めても日本と同じようには無理)
と、いい意味で諦める気持ちにさせてくれる。

1日5回も聞いていると、当たり前のものになっていくんだな。

Al Jazeera には 紛争などで命を落としたジャーナリスト祀るスペースがあった。
弾丸の跡があるベストなど展示されていて、戦場の様子が浮かんだ。

You tube映像も含め、「伝える」ために命をかけて仕事をする人たちの、存在、
そのプロとしての仕事に心から感謝と敬意の気持ちを込めて黙祷する。

彼らは何を伝えたかったんだろう?真実の姿なのかな。

私は、命を懸けることはできないけれど、
伝えいたいと思ったこと、小さいことでも、大事にしてこれから生活してみたいと思った。



# by chacolita | 2013-06-01 08:32 | カタール

数日前からSkypeで、フェルデンクライスプラクティショナーのコースに参加しています。
イスラエルの先生からの許可もおりて、単位にはならないのですが、でも、意外と音が綺麗に入り、
大満足003.gif!Skypeは思っていたより臨場感があって、会場にいるのと
変わらないような感じ!とまではいかないけど、それでもどうにかATM(グループレッスン)を
受けることができて、こちらで孤独にいる身としては、それだけでも充分に有難い。

一緒に学習している仲間の顔や先生の顔がみられて、それだけでもモチベーションがUPしちゃう。066.gif

それにしても、時代は変わったなぁぁ(遠い目)  もう世界は狭い034.gif

夫の転勤についていく=これまで培っていたものを全て捨てて生活を変える
私のイメージはそんな感じだった。
でも、最近は違うみたい。

インターネットの発展が女性の生き方もかえた?

こちらに来て、色々な方がいることを知って、少々驚き気味の私。005.gif

PCによるオンデマンド授業でスペインの大学の授業に参加して、MBAを取得のための
勉強をしている(ディスカッションなども、PCで全員が参加でき相互でやり取りできるらしい)とか、
総合職のキャリアウーマンの女性が産休中に夫の転勤でDohaで子育て、その先のことは、
産休が切れたときに考えます!ってさわやかな笑顔。

その時に考えるって??どういこと?? という問いかけた野暮な私。
「復帰するか、退職してこちらで働くか、主人もいつまでDohaにいるかわからないし、今から考えてもね、、」
上の子ベビーカーに乗せて、赤ちゃんおんぶしながら、そんなこと言えちゃうの、かっこよすぎです。
想定年齢10歳年下、30代前半!まだ若い。

もう、夫の海外駐在=妻が退職して専業主婦なんて時代ではないんだな~

私が勤めていた自動車メーカーでも、制度が変わって、夫の海外駐在中は休職という形で
ついていき、戻ってくると復職できるんだよ、と、つい最近聞いて、たまげていたのですが。

他にも、奥様がお料理研究家で生徒さんが沢山いるので、お休みの時しかご主人のもとには
来られない方とか、本なども出版していて、日本と夫の駐在先をいったりきたりしながらキャリアUP
してる奥さんとか、ブログやHPでそんな生活ぶりをお披露目してる。(お手本にしたい感じ018.gif

こちらでしっかり奥さんしている人も、ピアノ教えていたり、日本語を教えたり、特技を生かしてて
色々な生活をしている人がいる。

そんなわけで、私がSkypeで勉強を継続することも、こちらで仕事を再開することも、
特に驚かれるようなことでもなく、自然と受け入れられそうな感じ。


15年前ロンドンに赴任したときとは大違いで驚くばかり。あのころは海外赴任といえば、
「夫の辞令で退職して一緒に来ました。」と専業主婦になりそこに専念するのが王道だった。
その道から外れて何かしようとする人はちょっと変わり者、超アグレシブナ人って目で見られたもんだ。008.gif

だから、今回の駐在生活でも、大丈夫かナ、ワタシ、目立たないようにしなきゃ、、なんて
ちょっと構えていたんだけど、そんな自分が恥ずかしい。とんだ自意識過剰でした(^_^;)

あ、でも、これ時代だけでなくてカタールとロンドンの違いもある?

ロンドンは企業のTOPの方が多かったので、年齢層もグッと高かったし、カタールは年齢層が全然若い。
日本に帰国したり旅行にいけるような手当もロンドンよりも待遇がいいため、しょっちゅう日本に帰国して
いたり旅行していたりする人が多いような、折角だから楽しんじゃおうって空気。お天気もロンドンとは
真逆だし、
暑いけど、常に青い空が見られるって人の気持ちを開放的にしそう。

Dohaは急に外国人が増え、空き家がないため家さがしも大変で、結果的に、日本人はけっこう
バラバラな所に住んでいる。

そんなところも、皆が違った生活をしているように見える要因かも。

この恵まれた環境に感謝しつつ、謙虚な気持ちを忘れず、できることからコツコツ、
グローバルに値を張ることができればいいな。001.gif
# by chacolita | 2013-05-04 03:42 | フェルデンクライス

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