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Green Room  ボディーワーカー柴永子 の カタールな暮らしぶり

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ファシャワーカー(OPENPATH) フェルデンクライス養成コース   Qatarで日本語教師       Qatarで駐在員妻     Qatarで子育て     

DohaのTV局 Al Jazeerのスタジオを見学

DohaのTV局 Al Jazeerのスタジオを見学できることに!
こちらではカタール人15%くらい働いているとのことで、始めて実際に働いているカタール人を見た。

案内してくれたのはエジプトの男性で奥様は日本人だそう。
日本で国際NHK勤務、UKでBCC勤務経験があり、日本語が堪能で
素晴らしい日本語で案内してくれた。
日本では、カメラマンや記事を書く人など、それぞれ専門分野ごとにプロフェッショナルとして
分かれているけど、こちらではすべて一人の人がすること。むしろそのスタイルのほうがスタンダードで
BCC時代も一人でなんでもできるようになることがジャーナリストに求められることであったとのこと。

下記映像は2011年のバーレンの暴動のときのもの
TV局から1人しか入国が許されないという条件のなか、一人の女性がバーレンに入国し
撮影取材したものの、強制帰国を命じられフィルムも没収され、放映できなかった。

そのフィルムがバーレンにいる誰かの手によって1週間後に、you tubeにUpされたそう。

帰宅したらぜひ、見てくださいShouting in the dark」   ←クイック
と検索すれば出てくるからと言われた。 さっそく検索。


こちらにきて「なんで?」って思うことがたくさんある。その一つ一つを知ることで、
紛争やデモが起こる背景を肌で理解できるようになるだろうか?

まだ、知識がなさすぎて、そして日本にいるときは、どこか遠い国でおきてること、日本とは
あまり関係のないこと、そしてできれば避けたい、紛争や暴力、あえて知りたくないと思っていたことが
急に身近になった。

まずは、今の自分の生活で、なんで?と思う感覚にきをとめ、身近なことから知っていきたいと思う。

こちらにきて2か月、この映像をみて、アラブの人、中東の人の姿が自分の身近になってることに
驚いた。


映像から、街角に流れるコーランの祈りが聞こえ、身近に感じた。

生活するってそういうことなのかも。

余談ですが、7歳の息子、Dohaで初めて、窓の外から流れてくるお祈りをきいて
「カタールにも、石焼き芋がうってるの?」と。(笑)
アラビア語で 「いしやきいもぉ~~」と言ってるかと思ったと。

私は最初、空襲警報(実経験はないけどイメージ)に聞こえた。
そのうち、お豆腐を売ってる声にきこえ、今は、フラメンコのカンテに聞こえる。

あ~、もうそんな時間なんだ、という気づきにもなり、
また、ここは日本でないんだから、そんなに頑張らなくてもいいんだよ(求めても日本と同じようには無理)
と、いい意味で諦める気持ちにさせてくれる。

1日5回も聞いていると、当たり前のものになっていくんだな。

Al Jazeera には 紛争などで命を落としたジャーナリスト祀るスペースがあった。
弾丸の跡があるベストなど展示されていて、戦場の様子が浮かんだ。

You tube映像も含め、「伝える」ために命をかけて仕事をする人たちの、存在、
そのプロとしての仕事に心から感謝と敬意の気持ちを込めて黙祷する。

彼らは何を伝えたかったんだろう?真実の姿なのかな。

私は、命を懸けることはできないけれど、
伝えいたいと思ったこと、小さいことでも、大事にしてこれから生活してみたいと思った。



by chacolita | 2013-06-01 08:32 | カタール

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